とりあえず怖いこど
紗枝を探さないと

…紗枝Side
鍵を開けて中に入った時
私は足を滑らせて床に開いた穴のなかに落ちて行った遠くから紗枝と呼ぶこえがした
私は目を覚まして辺りを見渡した
目の前には大きな鏡
嫌な予感
コンコン
鏡から音がする
聞きたくない
見たくない
私はめをつむり耳をふさぎ込む
コンコン
コンコン
音が止まない
やだやだやだやだ
ピタ
音がやみ頬になにかが当たった
私は鏡を見た
「いやあああ…」
鏡に移ったのは
血走った目をした女の子
皮膚が溶けて原型をとどめてない肉の塊
それが私の手をつかんでるのだ
そしてありえない力で私を鏡のなかへと引きずり落とした
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