Special Side Story
高校に上がって、相変わらずユイさんを一途に思うタクマは、相変わらず仲間に囲まれていた。
変わったのは、無邪気に笑う事が少なくなったのと…女達がタクマの側に近寄らなくなった事かな。
タクマは、普段大声を出したりはしゃいだりはしない。俺みたいに、女にモテたいからって髪いじったり制服を着崩したりしない。
なのに、何故か目立ってるし…モテてるし。
やっぱりある意味羨ましいヤツだよ。
でも、
俺は知ってる。
俺だけかもしれない。
他の誰よりも、
タクマは情熱的だ。
俺はどうしたらあんなに一人の女だけを想ってられんだろ…って思ってた。
「どうしよタケル…。俺、ユイが分かんない…。」