ヴァンパイアに、死の花束を
「穂高…ここ用務員室だよね?どうするの?」
学校はもう全ての入り口に鍵がかけられていた。
「この時間は、いつも用務員の部屋の窓だけ開いてるんだ。そして用務員もこの時間は見回りで部屋にはいない」
「へ…へぇ」
穂高の用意周到さに感心してわたしはうなづいた。
普段からそういうこと調べてたんだ。
さすが「ヴァンパイア」。
わたしの感心した様子に穂高は気づいたようで、弁解するように言う。
「ただ夜の学校が好きなだけだよ。静かで落ち着くんだ。だからたまに忍び込んでた」
穂高はそう言うと、用務員室の窓をカラカラと開けた。
この部屋だけ電気がついているけど、確かに中に人はいないようだった。
1階の用務員室の窓をくぐり抜け部屋に上がり込んだ穂高が、わたしに手を差し伸べる。
セーラー服姿のわたしは穂高に手を引かれて、用務員室へと入った。
小さな部屋の中に、机と小さなソファとテーブル、ロッカーや、工具一式などが置かれている。
そして、テーブルの上に缶コーヒーが一つ、飲みかけで置かれていた。
「懐中電灯もないし、やっぱりどこかを見回ってるみたいだな」
冷静に分析する穂高。
「陣野先生はどこにいるんだろう?」
「…いそうなのは、保健室ってところだけど…」
学校はもう全ての入り口に鍵がかけられていた。
「この時間は、いつも用務員の部屋の窓だけ開いてるんだ。そして用務員もこの時間は見回りで部屋にはいない」
「へ…へぇ」
穂高の用意周到さに感心してわたしはうなづいた。
普段からそういうこと調べてたんだ。
さすが「ヴァンパイア」。
わたしの感心した様子に穂高は気づいたようで、弁解するように言う。
「ただ夜の学校が好きなだけだよ。静かで落ち着くんだ。だからたまに忍び込んでた」
穂高はそう言うと、用務員室の窓をカラカラと開けた。
この部屋だけ電気がついているけど、確かに中に人はいないようだった。
1階の用務員室の窓をくぐり抜け部屋に上がり込んだ穂高が、わたしに手を差し伸べる。
セーラー服姿のわたしは穂高に手を引かれて、用務員室へと入った。
小さな部屋の中に、机と小さなソファとテーブル、ロッカーや、工具一式などが置かれている。
そして、テーブルの上に缶コーヒーが一つ、飲みかけで置かれていた。
「懐中電灯もないし、やっぱりどこかを見回ってるみたいだな」
冷静に分析する穂高。
「陣野先生はどこにいるんだろう?」
「…いそうなのは、保健室ってところだけど…」