「なに作ってんの?」



「今日…友達と動物園行くから
お弁当を…………」


少し恥ずかしくて唇をとがらせて答えると



「ふ~ん。動物園デートねぇ。
でも風羽の作った物食ったら彼氏、腹壊すべ」




冷たくてっちゃんが失礼な事ばかり言うから



「失礼なっ!私だってお料理くらい出来る……っていうかデートじゃないよ!」


私が一気に大きな声で
てっちゃんに怒鳴ると




てっちゃんは優しく笑って



「どれ。なに作るんだ?」



キッチンに並ぶ食材をのぞきこんだ



「………え?」



「風羽1人じゃ何日かかっても、まともな弁当出来上がらね~よ」



ピンッ
私にデコピンをした




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