この人が…………



ふわふわの緩いパーマの茶色い肩までの髪



白い肌に丸い可愛い瞳
口角が上がった大きな唇



背は私と変わらない158cmくらいかな




「若く見えるのは嬉しいな
私、もう29よ」


それでも29歳………



「茜音さん。早く布団の用意してよ」


伊音くんを抱いたまま
伊織くんはしびれを切らしたように言った



「は~い」



茜音さんは廊下を3歩進んで振り返って



「居間で待ってて空羽ちゃん
美味しいケーキがあるから」



人懐こそうな笑顔を私に向けた




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