空
「ごめん、風羽ちゃん」
伊織くんが少し困ったように
「来客用の布団ないんだ
一緒のベッドで…………」
私の顔を見てから
「それは無理だよな?
いいや、オレ床で寝るし」
床で寝る
そんな事
伊織くんにさせられない
「大丈夫だよ」
ベッドを見つめながら
ドキドキして言った
「一緒に……寝よう」
うわぁ~
スッゴク恥ずかしいっ
でもでも
伊織くんなら大丈夫
彼のくれた優しさは
私の傷を癒してくれる
「無理だったら、いつでも言ってな?床で寝るから」
心配そうに言う伊織くん
「大丈夫」
ドキドキして愛しくて
大好きだと思う