空
見えない胸の内
「んね~っ、てっちゃんはぁ、どう思うよ~?」
「風羽…欲求不満だからってオレに絡むなっ!酔っ払いが」
家のリビングでビールや酎ハイ買い込んで
てっちゃんと飲んでいた
テーブルの上には空き缶数本と
ポテトチップスやさきいか、チーズ鱈、ミックスナッツ………
つまみも たくさん並んでる
「てっちゃん冷たいよ~
私がこ~んなに悩んでるのにぃ」
ビール350ml缶2本
酎ハイ350ml缶2本飲んで
もう すっかり できあがった私
「そんなにヤりたいなら風羽から誘えばいいべや」
「バァッカ!」
バシィッと
てっちゃんの肩を叩いて
「ってぇなっ!」
「女の子から、そんなこと言えなぁい~~」
肩をサスサス撫でながら
てっちゃんは
「伊織くんってさぁ………
もしかしたら………」
「もしかしたら?」
「イ〇ポとか?」
スッゴク真面目な顔で
てっちゃんは私を見つめた