部屋の前でバッグから鍵を出すと



後ろに立ってる伊織くんが



「オレが来たら、てっちゃんに殴られそうだな」



伊織くんは少し楽しそうに笑った



伊織くんは てっちゃんが好きなのかな?


「残念でした。てっちゃん今夜は彼女の家にお泊まりなの」



「……………え?」



鍵を開けて



――――ガチャン



ドアを開いて



「どうぞ、伊織くん」



暗い寒い部屋に彼を入れた





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