「伊織くんで勘弁してください」



私が言うと



「仕方ないなぁ」



運転しながら伊織くんは左手で私の頭をくしゃくしゃになでた




空羽は まだ伊織くんに告白はしていなかった




うまく いきそうだったら
今日 伝えるつもり だった




伊織くんの態度を見てたら



空羽



今日、絶対に空羽が彼女になってたよ………




ぎゅうっ


心臓が ぞうきん のように
しぼられた みたいに痛い…





空羽



ごめんなさい



私のせいで…………


空羽は…………



あの日……………







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