バンッ



自分の部屋に入ってすぐ
そのまま 床にしゃがみこんだ




「はぁ―――」



大きく息を吐いて



胸を両手でおさえた



空羽



今日は
空羽の最後の願いを叶えるため




空羽と私は2人で一人




これから 空羽は私の中で生きる




私は今日ちゃんと空羽の願いを叶えたのだろうか?




空羽は 今日 満足したのだろうか?




伊織くんの言葉が
耳から離れない




今日の空羽ちゃん好きだよ




一緒にいて、落ち着く感じした





電気もつけてない暗い部屋の中



いつまでも床にしゃがみこんでいると




♪~♪~♪~♪~♪


バッグの中で空羽のケータイがなる



バッグから出して ゆっくりケータイを開くと



《今日はすごく楽しかった。またどこか行こう》



伊織くんからのメール……




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