「きゃあ~~~~」


楽しそうに声をあげて


滑る伊音くんの後に


私も滑る



風が前髪を揺らして

うわ~~~~~


楽しい~~~~~



滑り降りると



伊音くんはファーストフードの方に



「にぃに~」



って手を振る



すっかりテンションが上がった私も伊音くんの隣で手を振ると




一生懸命、伊織くんがパクパク口を動かして何か言ってる



…………え?



く・う・ちゃん・ぱ・ん・つ・み・え・る・よ…………



空羽ちゃんパンツ見えるよ




い……………


いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!



カァァァァァァァァ


頬が一気に熱くなって



もうっ恥ずかしいっっ


消えてなくなりたいっ



グイグイ
伊音くんが私の手を引っ張って



「くうちゃんすべろう」



可愛い上目遣いで誘ってくれるけど



「ごめんね伊音くん、空羽ちゃんもう滑らない」




ガックリうなだれて私は伊音くんが楽しそうに滑る姿をずっと見てた




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