伊音くんは飽きもせず


滑っては登りを繰り返す


私は もう滑れないから…
(パンツ見えるし……////)



滑り台に腕でトンネルを作って



「わぁ~~いチョンネル(トンネル)」



伊音くんはくぐるように滑って行く



楽しいなぁ~
こんな風に遊ぶの何年ぶりだろう………

そんな事を思っていると


「ごめんね。空羽ちゃん」



伊織くんが来た



「ううん。すっごい楽しい」



私が笑って答えると伊織くんも嬉しそうに笑った



滑り台のてっぺんで


「にぃに~。にぃにもチョンネルちて~~」



伊音くんが大きな声で言う



「おう!」



伊織くんは滑り台越し私と向かい合ってトンネルを作ってた私の手に指を絡め握った




…………ドキンッ



「おいで伊音!」



「きゃ~~~~~あ」



伊音くんが声をあげて
伊織くんと私の腕の中滑って行く



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