「ちょっと~っ
てっちゃんっっ!!!!!」



朝から
私の怒鳴り声が部屋中に響き渡る




「……んだよ……風羽」




眠たそうに
頭をバリバリかきながら



てっちゃんは部屋からリビングに出て来た




「トイレだよっっっ」



私は腕を組んで怒る


「いつも言ってるよっ!
便座ちゃんと下げておいてよ」



トイレに入ると
いつも便座が上がってる




私が気がつかなくてうっかりそのまま座ったらど~してくれるのよっっ
(引っ越し初日に経験済み)




「……っち」



てっちゃんは舌打ちして



「朝からくだらねぇ事でキィキィうるせ~よ……」




………むっかぁ~~~



キィキィ言われたくなかったら



便座下げなさいよねぇ




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