空
「……つ~か今は何時だ?」
てっちゃんが不機嫌に聞いた
「7時15分」
「はぁ~?夏休みだって言うのに何でそんな早く起きてんの?お前」
………お前って………
「ゴミ出ししてたんだよっ」
「あ~そう…ご苦労様」
ふぁぁ~
てっちゃんは大きなあくびして
「じゃ、もう寝ていい?」
「~~~~~っ!」
その態度にムカつくけど
これ以上てっちゃんに何を言っても無駄な気がする
「ほら風羽ももう少し寝たら?」
「結構ですっ」
「二度寝はサイコーだぞ?
なんならオレが添い寝してやるぞ~~」
からかうように私の顔をのぞき込む
「あ~もう、いい。
さっさと寝ればっ」
「あっそ。じゃおやすみ~」
………パタン
てっちゃんの部屋のドアが閉まると
「てっちゃんのバカ」
行き場のないイライラを
てっちゃんの部屋のドアに
呟いた