空
机の上で鳴る空羽のケータイを
バッッ!
と取って
ピッと通話ボタンを押す
空羽のケータイにかけてくる人はただ1人だけ
「………はい」
少し……
ううん すごく緊張して言った
「空羽ちゃん?夜遅くにごめんね。今、大丈夫?」
………伊織くん
「大丈夫です!」
あ~なんか声大きかったかも…
伊織くん うるさいって思わなかったかなぁ……?
「あのさ、急で悪いんだけど日曜日は空いてる?」
日曜日?明後日………
「空いてます」
私が答えると伊織くんは安心したような声を出して
「本当に?実は伊音が空羽ちゃんに会いたいって言ってて………」
うそぉ~
伊音くんが?
私の頭の中に伊音くんの可愛い笑顔が浮かぶ
「それで3人で動物園にでも行かないかなって思って……」
動物園かぁ………