空
しばらくして
私は意を決して包みを金森先生に差し出して
「クリスマスプレゼント……」
小さな声で言った
「……え?僕に…?」
コク、コク
私はうなずいて
「あ……ありがとう」
金森先生は受け取ってくれた
ほっ…………
一息つくと
「どうして僕にプレゼントをくれるの?」
金森先生は私を真っ直ぐ見つめて聞いた
………どうしてって………
そんな事……言えない
私がひざの上に手を握りしめうつむいて困っていると
ぎゅっ
金森先生は私の手を握りしめて
………ドキン………
男の人に手を握られるなんて
初めてだった
「ねぇ、島本さん………
どうして……?」
金森先生はうつむく私の顔をのぞき込んで
私は……消え入りそうな声で
「好き……だから………」
告白した