らぶ☆すとーりー
私は卵粥を作った。



「戸丸君?起きれる?」



私は可愛そうだけど無理やり寝ている所を起こした。



「卵粥作ったから食べて。」



そう言って私は土鍋に入っているお粥をフーフーして食べさせてあげた。



最初は恥ずかしがっていたが、美味しそうにペロリと食べてくれた。



「じゃあ、薬ね。」



私は水と薬を用意した。



「ありがとうございます・・・。」



戸丸君は薬を飲んだ。



やることはやったし・・・



「じゃあ、私帰るね。」



そう言うと、戸丸君は熱のせいか心細い様子で



「綾乃さん・・・帰らないで下さい。」



と目を潤ませながら私に言ったのだった。




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