らぶ☆すとーりー
どうしよう。



でも、こんな戸丸君を放っておけない自分もいた。



「分かった、もう少しいるから。」



そう言って戸丸君の布団を直す私。



すると戸丸君は私の手を握って離さなかった。



「戸丸君?」



「少しの間だけ・・・寝るまで・・・こうしてて下さい。」



私は複雑な気持ちだったが、病人の戸丸君を突き放す事は出来なかった。



「分かった・・・。」



そう言って、戸丸君が寝るまで私は手を繋いだまま横に座っていた。




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