らぶ☆すとーりー
唇を離すと、



「本物の綾乃だった。」



なんて笑いながら言う隼人。



「もうっ!」



怒るマネをする私。



何だかこんな意味も無い会話がとても嬉しかった。




「あっ!」



私はまた砂浜を駆けた。



「転ぶなよ!」



と優しく声をかけてくれる隼人。



私は砂浜にしゃがみこみ1枚の貝殻を拾った。



大きな綺麗な貝殻。



「これ記念に持って帰ろう。」



頷く隼人。



「これ、帰ったらマジックで今日の日付と名前書こうね!」



「ふっ、そうだな。」



呆れた顔もせずに頷いてくれた隼人が



私はちょっぴり嬉しかった。




< 218 / 233 >

この作品をシェア

pagetop