らぶ☆すとーりー
「君といる飽きないよ。」



「それって褒めてるんですか?」



「あぁ、褒めてるよ。」



「何かあまり嬉しくないです。」



「そうか?」



「今日も机拭くのか?」



「はい、もちろんです!」



「何でそんな事をしてるんだ?」



「私まだまだ皆さんに迷惑かけてばかりで。


少しでもお役に立ちたくて。


でも、まだ自分からはこんな事しか出来なくて。」



「君は良い子だな。」



「ふふっ。やる事が子供みたいですよね。」



「いや、皆には出来ないよ。すごいことだと思う。」



「ありがとうございます。」





そういって私はまた机を拭き始めた。



今日はいつもと違う風景。



それは、一人だけ席に着いている人がいたからだった。





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