Snake Ogre World
EPISODE1. スベテノハジマリ
結構な都会で、平凡に暮らす男子高校生
――――工藤わたる。
朝、7時に登校し、夕方5時に下校。
部活も入らず、ゲームセンターやコンビニに行き時間を潰す
そんな平凡な毎日であった。・・・・はずであった。
そう、一か月前までは・・・
あの怪物や、如月 千鶴という女に出会うまでは。
4月。高校生のオレは、学校の屋上のコンクリートに寝そべり
果てしなく広がる、冴えた青い空を見つめていた。
現在は、5校時目。 毎日が、あまりにも平凡すぎて、つまらない。
「ハァ・・・」
オレは、空を見つめたまま
空に虚しく、小さな溜息を一つ吐いた。
ボケーッとしていると、予鈴が鳴り渡った。
仕方なく、渋々立ち上がり、屋上から降りていき、教室に入る。
自分の席に向かい、鞄を持って教室から出た。
このまま帰っても暇なだけ。
オレはゲームセンターに寄ることにした。
帰ろうとした頃は、空は真っ暗。
そこで、早く帰ろうと近道を通るため、路地へ入った。
が。
バ―――――――ン!!!!
突如、爆音が鳴り響いたかと思いきや、オレは爆風により
見事に吹き飛ばされた。
飛ばされたオレは、尻もちをついたまま立ち上がることができない。
・・・と、自分の目の前に何かが落ちてきたようだ。
オレは何があったのか、何一つ理解できない。
煙の中から人影のようなものが見えた。
・・・・!?!?
目をよく凝らして見てみると、人の形をしていないではないか。