Red is You
7
「消えるかもしれないから、今すぐちょーだい。」
いつものように、わがまま。
首を傾ければ見える。
泣きそうな顔のあの人。
それでも、ベッドから服を引っ張って、チューをねだる。
だって、これが最後かもしれない。本当に。
悲しそうな顔にしたいわけじゃない。
でも、このキスがないと、退屈な日々を生きられないから。
あと何回、おねだりができるかな。