理科教師とあたしの秘密♪





あんなに勢いよく流れていた水が

一瞬にして止まってしまった



ピチョン ピチョン



と 何滴か落ちていった



・・・・なんか儚いなぁ






「おい!人の話聞いてんのか?」


「え・・?」





振り返るとそこには

昨日のビシッとキメた格好ではなく

水色の無地のTシャツに

黒いジャージを穿いた


中田先生だった



手には出席簿と理科の教科書


きっとそれでさっき

あたしの頭を叩いたんだろう





「なにボーっとしてんだよ」


「・・別に
 あ・・昨日はすいませんでした」


「あぁ 別にいいって!
 お前は三組のメンバーなんだから
 心配なのは当たり前だろ?」





ズキン・・・



メンバーだから・・か




そうだよね?


あたし なんか変に


期待してたかも・・・







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