Security Abyss 2
戸部が再び目を覚ましたとき、時刻は午前3時を回っていた。机の上に瓶があることを確認し、戸部は最初の標的を誰にするか勘案した。
戸部は最初に標的として小崎(コサキ)を選んだ。昼休みに一人で体育館の2階へ行っていることは、戸部にとって願ってもない条件だった。バスケットボール部に所属していることから、何かと文化部所属の人間を馬鹿にする傾向にあり、戸部もその標的になっていた。しかし、小崎自身は大して運動が出来るわけではない。腕っ節もそれほど強くは無い。試す標的としては最適だ。
慎重に瓶から更に小さい瓶へ、クロロホルムを移し変え、蓋をして置き、戸部は再び眠りに付いた。
戸部は最初に標的として小崎(コサキ)を選んだ。昼休みに一人で体育館の2階へ行っていることは、戸部にとって願ってもない条件だった。バスケットボール部に所属していることから、何かと文化部所属の人間を馬鹿にする傾向にあり、戸部もその標的になっていた。しかし、小崎自身は大して運動が出来るわけではない。腕っ節もそれほど強くは無い。試す標的としては最適だ。
慎重に瓶から更に小さい瓶へ、クロロホルムを移し変え、蓋をして置き、戸部は再び眠りに付いた。