A way-You that I am dear.
類は少し息を切らしながら言った。

『ただいまぁぁぁ』
『はい、おかえりなさい』

『で?で???』

私はちょっと警戒しながら
『いや…あのね、正直びっくりなんだけど…』
と答えた。

そして少し置いて、類に聞く。

『あのー……本気なんですか?』

『嘘で男の子が手紙なんて書くと思いますか?』
『……思わない…』
『でしょ~?』
『…うん。…いや、そうでなくて…』
『好きか嫌いかで言ったら?』
『え―――――ッ』

もう夜中なのに大きな声を出してしまった私。
そんな私におかまいなく
類は突っ込んで聞いてくる。

『答えてよ』

『う゛ぅぅ。……あのね、あたし、あなたの事よく知らないし、学校も違うし、塾だって校舎も違うし。それに、今は受験が大事じゃない?そっち優先だと思うんだ。だから、こんなに慕ってくれるのすごく嬉しいんだけど…』

とりあえず思いついた言葉を並べて
もう何も思いつかなくなったところで
類が私を遮った。

『そっかわかった。ごめんね』
『いえ……』
『じゃー手紙、恥ずかしいから捨ててくれる?』
『あ、……うん。』
『じゃ、もう遅いから寝なね。テスト頑張れよ。おやすみ』
『おやすみなさい…』

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