A way-You that I am dear.
ある日の電話で類と合宿の話になる。

『合宿の申し込み出した~?あたし多分、類の校舎に通うんだよっ。朝8時開始とか起きれないよ~』
『あ~。俺、東京だから』
『へ????』
『年末年始、こっちいないよ』

混乱してちょっと取り乱した感じで言う私。

『なんで?!なんで合宿なの??聞いてないよ あたし』
『うーーーん。受かってから言うつもりだったんだけど、俺、志望校変えた』
『はっ?!本気?!今12月だよ???』
『前に言ったじゃん。私立も考えてるって』
『・・・・・確かに聞いたけど・・・』

私はあまりの衝撃で
声が小さくなってしまった。

『もともと狙ってた公立より、偏差値高いんだわそこ。だから、合宿行って来る』
『・・・・聞いてないし、いきなり報告じゃなくて、ちょっとは前もって話してよ』
『俺の志望校云々で、お前をあおるわけに行かないだろ』
『そうだけど・・・・・』
『とにかく、お前はお前できちんと勉強しろな』




ショックでショックで、なかなか寝れませんでした。
何がショックって、毎週のように電話してるのに
一言も言ってくれなかったこと。

当時の私はまだ中学生だから
それすら許してあげられなかったんです。

何が優先って、受験だから
類は正しかったんです。
むしろ、中学生ながら、愛してくれてたからこその行動。

でも、ショックでした。

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