A way-You that I am dear.
み『あ、茄子だ』
類『ねぇ、ハチマキ書いてよ』
『えー別に関わってないぢゃん』
『でも書いて俺も書くから』

乗り気じゃない私を置いて
勝手にハチマキを取り
スラスラ書きはじめる類。
私は何書いたらいいか
わからなくて
【茄子へ】
で止まる。

長い時間フリーズしてたら
『はいっ。できた』
とハチマキ渡してくる類。

見ていいかなんて確認を取らずに
とりあえず見てみると


【中学近いみたいだから、地元帰ってもよろしく】



み『へ?中学どこ?』
類『J中。』
『近っ』
『N中なんでしょ?』
『キモい。何で知ってるの?』
『香澄チャンに聞いた』
『ふーん』
そしてもう一回ハチマキを見たら
何やら電話番号が。

(どこの番号?)

横目で類を見る。

『この番号何?』
『神様の番号』
『は?』
『だから、神様につながるの』
私は本気で意味わからず
必死に悩んでいると
『……俺んち』
『はぁ?マヂで言ってる?』
『嘘だと思うならかけてみろ』

(あリえねーコイツ)

でもなんか悪かったから
PHSの番号書いて

【お姫様のピッチ。誰だかわからないと困るから、電話の時は茄子って言ってね。ちなみにあたしの名前はみは。第一志望はA高校!頑張れ茄子】

と書いて返しました。

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