A way-You that I am dear.
そして
私立 推薦入試 開始。
私は県内の女子校の
50人しか入れない英語科を受験した。
普通なら、公立第一志望の子は
滑り止めとして私立を受験するだろう。
でも、私は滑っても好きなコトをやっていたい
そう思っていたのであえて
自分の英語力を信じて挑戦した。

試験が終わって
友達と待ち合わせをする。
ふと、目線の先に
類の通う学校の制服を着た男の子が
頭を寄せ集めて小さな本を覗き込んでいた。
類もあんな風に
今頃誰かと答え合わせしてるのかな
なんて考えたりして
合格しますように・・・
小さくつぶやいた。



私立 推薦入試 合格発表。

結果   英語科   合格。


奇跡だった。
手紙を手にして
電話の前に立つ。

類に報告したい。

そう思ったけど
やっぱり勇気が出なかった。



しょうがないから
お父さんの携帯に電話して
私立が受かったことを報告した。

そして、友達に会う。
友達は泣いてくれた。
よく頑張ったねって。
私にそう言って
私の為に涙を流してくれた。
嬉しかった。


友達に類に報告しなくていいのか?
と確認された。
私は少し悩んで
いい と断った。

彼の結果はどうだったんだろう。
私はそればかりが気になってたけど
でも、塾の先生にも聞かなかった。
きっと、きっと大丈夫って信じようとした。

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