A way-You that I am dear.
家について
親と弟達に おめでとうと声をかけられる。
お母さんはのんきに
英語科がよかったな~とか言ってる。
公立に受かったから、そんなコト言えるんだと
聞こえないようにつぶやいた。

部屋に戻り
私はカバンからPHSを出す。

類の自宅に発信した。


どこにかけても変わらないはずなのに
類に電話をかけてるという状態が懐かしく思えた。


5コール目くらいで
もしもし と電話に出たのは類だった。

『もしもし。。。みはです』
『えっ?みは???どうしたの?』
『今電話してて平気?』
『あ、部屋行くからちょっと待ってて』

これもまた懐かしい カノンが流れる。

『もしもし』
『ごめんね。遅いのに電話して』
『まだ起きてたから平気だよ。それよりどうしたの?』
『類、受験どうだった?』
『おかげさまで、私立受かりましたよ』
『あたし今日発表だったんだけど、受かったよ。第一志望』
『本当に?!・・・・・よかった。落ちてたらどうしようって思ってたんだ』
『心配してくれてありがとう』
『・・・本当によかった・・』

< 53 / 67 >

この作品をシェア

pagetop