A way-You that I am dear.
2学期の中間テストが終わった日
翔が映画に誘ってきた。
私は特に興味のない映画だったけど
その日はヒマだったし
付き合うことにした。



映画館に着いて
チケットを買ってもらって席に着く。
ドカっと座った翔が聞いてくる。


『飲み物どうする?』
『自分で選びたいから買ってくる』
『じゃあ、俺コーラ』

そう言ってお金を渡してくる翔。





今までのデートで
私はお金を出したことがないことを
それはそれで
なんか優越感だった。



始まる前にみんなこぞって
ポップコーンやらジュースやら
お店の前は行列が出来ていた。



私の番になり
コ-ラとオレンジジュースくださいと頼んだ。

420円になりますと言われて
翔から渡された1000円札を渡す。

有名コーヒーショップみたいに
レジと飲み物の引渡しの場所が違う。
8番の札を渡されて
あちらへと追いやられジュースを待つ。



8番のお客様 お待たせしました
と呼ばれて

私は ハッとする。

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