A way-You that I am dear.
次の日

翔から連絡が来て
電話に出ると突然
『お前、類ってやつ知ってる?』





みは、唖然。



なんでその名前が出てくるのか
わからなかった。
でも、悟られてはいけないと思って
『誰それ』と返すと
『今度、俺たちと一緒にバンド組むことになって、お前の写真見て知ってるって言ってたから』





・・・ありえない。


『そうなんだ。どっかで会ってるのかもね』
あたしは冷静に返したけど
翔は疑った。
『お前本当に知らねぇの?』
『知らないよ。あたしのこと、誰かと間違えてるんじゃない?』
『ふ~ん。ならいいんだけど』
『今日はこれからバイトだから』
『終わったら出てこいよ』
『う-ん。・・・わかった』

疑われてるのに、断れるわけがなかった。





それにしても、何で写真なんて見せるんだ。
それ以前に、何で類とつながるんだ。
違う人紹介してあげようか?
と一人でぶつぶつ言いながら
あたしはバイトに行く支度をした。



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