A way-You that I am dear.
バイトが終わってから

翔に電話をかけた。

『終わったよ。どこにいるの?』
『池袋で飲んでる』
『はぁ??あたし明日学校だよ』
『いいから来いよ』
『1時間もかけて?』
『そーだよ。5分じゃこれねーだろ?』
『あきれた~。あたし補導されるの嫌だよ』
『されねぇよ。いいから来い』
『…わかった(怒』


強引な奴。

切符を買って
ホームに走って
ギリギリ電車に乗った。


途中、居眠りをしてしまって
気づいたら池袋。

翔にメールを入れて
場所を聞く。
近くの居酒屋だ。

まったく
高校生を判別できなくて
経営しちゃってる居酒屋なんて
潰れてしまえ!と思った。


5分くらいで着いて
店に入る。
駆け寄ってくる店員サンに
15番のテーブルですと告げると
案内してくれた。

一番奥の座敷。

乱雑にならんだサンダルをなおして
部屋のふすまを開けると
すでにできあがってる翔たちが
各々いらっしゃ~いと声をかける。
バンド関係の人間だ。

ざっと10人くらい。

翔にこっちこいと隣に座らされた。


あとひとりは?
と誰かが聞く。


もうひとり来るのか~なんて
呑気なことを思っていると
ベースをしょった男の子が
靴を直してこちらを向いた。




類だった。

< 67 / 67 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop