A way-You that I am dear.
図書館に着き一番奥の席で
まず宿題の数学と英語を交換。
お互い悪どいから
苦手な宿題は
全く手をつけてない。

私の宿題を眺めながら類が聞く。

『お前数学の最高点数は?』

『100点』

『…は?何ができないの?』

『100点は、そんときの塾の先生がかっこよくて、質問しまくったらその点数だったの。その先生いなくなった途端、39点。』

『違う意味で頭悪い奴』

質問に答えただけなのに
ボロクソ言われて
反撃開始。

『英語って記憶力だと思うけど』
『マンガの台詞はよく覚えてるんだよねー』
さらっと返事を返す類。


『完了形の文法は?』
『…………』
『落ちるね』
『まだ時間はあるッ』
『ご愁傷さま~』


図書館だからヒソヒソと
周りを気にして話してたはずなのに
やけに楽しかった。

< 9 / 67 >

この作品をシェア

pagetop