ちぇりっしゅ 修正中^^



――ドンッ

玄関で大きな音

身体を起こせないあたしは首だけ動かした

「梨紗ちゃん」

「か…なで君?」

なんで?

「事務所脅して住所聞いた 大丈夫…じゃないよね?立てる?」

「奏君……」

そっとあたしを抱えあげる

「森山ちゃん…」

後ろには今にも泣きそうな由海

「未遂だよね?よかった…間に合って」

「森山ちゃん 帰ろう」

「………嫌っ」

「梨紗ちゃん?」

「あ…たし 陸を1人…に…できないよ」

「りぃ……」

立ち上がった陸のところにツカツカと由海が近づく

―――パシッ

「由……海?」

「てめぇ 何すんだよ」

「あんたさ 自分の地位が欲しくて森山ちゃんのこと利用してたんでしょ」

「………え」

「乃亜先輩のお父さんがあんたの事務所問い詰めたらすぐにはいたよ 多額の融資で奏君から仕事持っていったって」

「な………」

陸の顔色が変わる

「森山ちゃんに手だすのが 裏金をもらう条件だったんでしょ?」

「だ…れがそんなこと」

あたしは由海を見た

「それはね……」

「………。」

「葭林 円香なの」
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