ちぇりっしゅ 修正中^^
円香ちゃんの居場所は
わからない
あたしはあてもなく校内を走り回った
「あ…」
正面に柚葵ちゃんの姿
「ねえ 円香ちゃん
知らない?」
「見てない」
「ありがと」
あたしは短く答えて
柚葵ちゃんの横を通り過ぎた
「梨紗」
後ろから呼び止められる
「なんでそんなに必死なの?知ってるんでしょ?円香の目的」
「うん」
「あたしは知らなかった いじめの主犯が円香だって」
柚葵ちゃんは俯いた
「由海に謝っといて
腐ってたのはいじめしてまで
男手に入れようとした円香と…
気づかなかったあたし」
でも
と最後に柚葵ちゃんは付け加えた
「捺君は諦めないからって」
「伝えとく」
あたしはにっこりと微笑んだ
「最初に友達になるのが由海とかあんたがよかった
そうしたらもう少しいい女になれてたかも」
「遅くないよ」
「え?」
「全部終わったら柚葵ちゃんも
あたしも由海も
円香ちゃんも友達になれるから 任せて あたしに任せて」
そう言ってあたしはまた走りだした
廊下の窓を冬の冷たい風がガタガタと揺らしていた