ちぇりっしゅ 修正中^^
部屋に戻る
頭がクラクラする
あたしは机の上に1枚の紙を見つける
ルーズリーフに書かれている
紛れもない翔の文字
『梨紗へ
たくさんごめんな
もう困らせねーから
お願いだから幸せになって
真緒の代わりとしてじゃなくて
お前のことが俺は』
お前のことが俺は……
その続きは書かれていなかった
あたしは紙切れをギュッと抱きしめた
「いなくなっちゃうなんて……ずるいよ」
『幸せになって』
なんて簡単に言わないで
勝手にいなくなっちゃわないで
あたしは
自分の気持ちに気づくのが遅すぎて
追いかけるにはあまりにも遅すぎて
もうどうすることもできなかった
翔の電話番号なんか知らない
だって同じ家に住んでるのに必要なかったじゃん?
誰かに聞けば済むのにあたしはあえてする気にならなかった
空港にはいかない
会うともう後には引けなくなっちゃうでしょ?
翔の背中を
追いかけることなんてできないよ………
もう そばにはいないんだから
期限つきの同居は
なんの前触れもなく突然に
いとも簡単に
あっけなく終わりを迎えた