ちぇりっしゅ 修正中^^

「あまりにも突然だよね なんか拍子抜け」

「もう いいよ 翔の話は」

「張り合いがないな~」


今日は奏の両親に挨拶に行く予定の日


「梨紗は これでよかったの?」

「………。」

「言えるわけないよね ごめん」


奏は繋いでいた右手をすっと離した


「挨拶に入ったらさ、もう中途半端な関係じゃいられないよ?」

「……。」

「どうする?やめるなら今だよ」



奏が言う

やめるなら……今


この一線をこえたら

もう取り返しがつかなくなる


「俺は梨紗を愛してる 幸せにする自信もある」

「プロポーズみたい…」

「プロポーズだよ」

「……奏?」

「結婚も前提に考えてくれるなら、ちゃんと俺についてきて」

「………。」

「少しでも迷ってるなら」






奏は大きな間をとった








「別れよう」







迷ってない

そういえたならどんなに幸せなんだろう

あなたの手を握れたならどんなに幸せなんだろう



でも…………








「ごめん」


もう嘘はつきたくなかった


「あたし………」

「わかってるよ 梨紗」

「奏……」

「ちゃんとわかってるから」

< 190 / 197 >

この作品をシェア

pagetop