ちぇりっしゅ 修正中^^
ポンと頭を撫でる
「梨紗にとって翔の代わりが俺で
俺にとって真緒の代わりが梨紗
……そう思おう そうすれば忘れられる」
「………。」
「梨紗の気持ちに気づいてて、気づかないふりしてた 最低な男でごめん」
奏はそういうとあたしにとびきり甘いキスをした
「さよなら 梨紗」
「うん」
こうなることなんてわかってた
続かないことなんてわかってた
泣いてばかりのあたしを奏は慰めてくれた
自分のほうがつらいのにモデル 中野 奏としての態度を少しも崩さないで
「俺のこと、少しでも好きだった?」
「うん」
「少しでも愛してた?」
「うん」
「なら充分」
奏にグッと腕をひかれて抱きしめられる
「あと1分だけこうさせて そしたら明日から笑って仕事できるから」
「………うん」
あたしは中野 奏が嫌いだった
変態だと思ってた
危ないやつだと思ってた
だけど実際は
誰より人の気持ちがわかってて 優しくて
真っ直ぐで
誰よりあたしを思ってくれた
「1分過ぎちゃった」
「……うん」
「じゃあ、また明日学校でね 梨紗ちゃん」