君想う…


あいつがあんなに純粋に笑う姿…
正直初めて見たっつぅか、なんか感動した…。

「中野~っ最近西川といい感じぢゃん?」

「話すだけよ。あいつが話しかけてくるからね」

「そうかぁ~?中野あいつと話してる時だけ鼻の下のびてるよ~?(笑)」

うざいな…。
ってほんまか…?
あいつだけ………。

「ないないっ」

笑ってごまかした。

「そうかー」







『俺は、本当に大切なものを守ろうとはせず、大切なものに気づいているのに、それが離れていきそうになる度、臆病になりそれを自ら守れずにいた。

あの時、気持ちを言葉にできず、表情だけで訴えていた自分がいたことを、今でも馬鹿馬鹿しく思う。

中学生の頃は、本当に餓鬼だったな…』


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