君想う…

かるい女


〜中学2年

クラス替えがあった。

「正行〜っよろしくな」

「中野また同じだねっ」

西川あきほ。1年の頃もクラスが同じだった。
こいつは俺に「お気に入りっ」…と毎日のように言っていた。

「変態が…」

とからかうと、

「中野ほどぢゃあないし」
嬉しそうに答えを返してくる。

そんなに俺がお気に入りか…。

だけどとてもかるい女だ。だから俺は好きぢゃあない。ただ…からかって言い合いするのがなんだか楽しいだけ。

「中野よろしくな。」

「ぉお!タツキ。彼女とはどう〜?」

「別に興味ねぇな…。」笑
タツキは苦笑いで即答した。

俺も付き合うとかどうでもいい…。西川みたいにかるい女に捕まるのもやだしな。恋愛とかめんどくせぇんだよ。

2年2組は本当ににぎやかだった。

皆仲がよかった…

最後までこれが続けばよかったのに。

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