君想う…

〜あきほside〜



自分でも何をしているのか全くわからないまま中学1年生を終えてしまった。

正直無駄な1年だった。
だけど自分でもいろいろ気づけたのかもしれない。

あたしは一年間で何人もの男子と付き合ってきた。

今思えば馬鹿だと思う。

だけどそんな正気がないあたしを助けてくれたのは…
そう、お気に入りのマサだった。

中野正行…

中野と話してるともっと!もっと!ってずっと話していたくなる。

それは1年の時。

そして2年生になってクラス替えがあった。

あたしは幼なじみのまなと名簿表を見に行った。

まなとは同じ!嬉しかった。はるなも同じだった。

そして、中野正行という名前が名簿表にあるのを見つけた。もうドキドキだっ!

「森田タツキ…えぇ〜」

森田はかっこいいって評判だったけど性格が悪そうだからクラスが一緒とか本当に嫌〜。

「席どこだろっ…」

「あきほは一番後ろだよ」
「本当〜?教えてくれてありがとっ」

あたしは一番後ろの席に座った。

斜め前には中野がいた。

もうその頃、あたしの心は高速度で動き始めていたんだ。笑

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