君想う…

〜正行side〜



席替えをした。

隣は島井なほ…。あーぁめんどくさい奴と近くなってしまった。

「ねぇねぇねぇ中野っちぃ〜なんかあきほが見てくるよ」笑

「はぁーいいぢゃん」

「なんかうざいとか言ってる」

「言い返せばいいぢゃんか」

「いやぁーそれはさぁダサイって」

ぢゃあ言ってくるなよ。
嫌気がさしてきそうだ。


授業が終わった。

「中野〜っっ」

笑顔で呼んでくるのは西川だ。

「な〜んだよ〜…」

「なほなんか言ってた?」

「別に〜」

「そっか。まぢ見てきたよねっ衣里加!?」

「そうそうっ絶対なんか言ってたよ」

文句を言いながらも西川は笑顔だった。笑

おかしい奴だなっ…!

「中野〜トイレ行こうぜ」

「あ、いーよー」

「彼女とはどう〜?」

「ん〜ちょっとは好きになれたかも」

「中野こそ、好きな奴はー?」

「いねぇな…そんなもん」
タツキは疑ってくる。

「ほんとかよっ…」

俺は好きな奴なんていない。

< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop