加納欄の合コン シリーズ10
あたしだって女の子なんだぞ!


凶暴呼わばりしなくたっていいじゃん!


「凶暴女の私が、今日の合コンで、男の人と、メルアド交換したら、謝ってもらいますからね」

「……メルアド交換?ムリムリ」

「も、もしかしたら、それが、え、縁で、その人と、つ、付き合っちゃうかも、しれないんですからねっ!!」

あたしは、ムキになっていた。

「お、おい。あんまり、興奮するなよ。刑事が犯人ほっといてケンカって」

国分が、話しに入ってきた。

あたしは、国分を睨み付けた。

「だいたい、あんたが私を殺そうとしたからでしょうが!」

「欄、居眠りしてたのは、お前だろ。犯人に隙を与えたお前が悪い」

大山先輩に、注意された。

「すみませんでした……ちょっと!今からふて寝するけど、次に襲ってきたら、次は病院送りだからね」

あたしは、大山先輩に謝って、国分を睨んだ。

「し、しねぇよ。寝ててくれよ」

国分は、あたしに怯えながら言った。

大山先輩は、無言で運転していた。




南署に着き、国分は、鮎川さんに任せた。

あたしは待ち構えていた祥子先輩に、捕まった。

「欄ちゃん、考えてくれた?いいでしょ?いてくれるだけでいいのよ、お願いっ!」

祥子先輩が、必死に頼んできた。

「私じゃなくてもぉ……」


……行く気、しないんだよぉ。


大山先輩と、目があってしまった。

「行きますよ」

「ありがと~。助かったぁ、向こうも3人なのよぉ」

「あと、誰が行くんですか?」

「幸田よ」


コウタ……?


「交通課の幸田葉菜さん?」

「そ。出会いが欲しいんだって。ま、ここにいちゃ~ね~」


確かに、出会いは……期待出来ませんよね(__)


「でも、幸田さん、綺麗だから、他の課の人とか、狙ってる人、私知ってますよ?」

幸田葉菜さんは、南署の中で、ベスト3に入る美人刑事だった。

ちなみに、祥子先輩も、ベスト3に入ると、あたしは思っている。


……その2人と飲みに行くの?あたし。


「社内恋愛は、ヤなんだって」


…………(-.-)


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