加納欄の合コン シリーズ10
そんなこんなで。

幸田葉菜さんは、ミニスカート。

祥子先輩は、シックなパンツスーツで来た。


あたし、Gジャンに、デニムスカートって。


誘うなら、せめて前日に言ってよ。


朝言われても、洋服ないじゃん(>_<)!


2人とも、気合い入っちゃってぇ(>_<)


「加納さんもお酒にする?」

あたしの前に座ってる、新美さんが、話しかけてきた。

さっき、名前を教えてもらった。

あたしの前が、新美さん。

隣が、八代さん。その隣が、松本さん。

幸田さんは、松本さんを気に入ったらしく、前を見たまま、ニッコリ笑っていた。

「みんなお酒揃った?じゃ、カンパーイ( ^^)Y☆Y(^^ )」

八代さんが、仕切って乾杯をした。

「ところで、皆、部所どこなの?」

あたし達の顔が引きつった。

「部所?は、あれよ、あれ」

祥子先輩が、話し出した。

「あたしとぉ」

「あ、わかった。俺当てる。幸田さんと、麻木さんは、秘書課で。加納さんはぁぁぁ、受付か、営業?」


見た目(-.-)?


「当たりです~」

幸田さんが、話しにのった。


え~。


「麻木さん、秘書課?頭切れそうだもんねぇ」

松本さんが、祥子先輩に話した。

「たいしたことないわよぉ。秘書課なんてぇ。あ、おかわりっ」

「そうそう、たいしたことないの」

幸田さんも、話しに便乗した。

「え~、じゃあ俺達の会社の秘書課に入ってよぉ。あ、秘書課じゃなくて、俺の課に入ってもらえばいいんだ。毎日楽しい~」

八代さんも、話しに加わる。

あたしは、その会話を冷静に見ていた。

「加納さんは、どこなの?」

「え?」

新美さんが、話しかけてきて驚いた。

「部所。受付なの?営業なの?」


う~ん(__)


「庶務課です」

「あ、そうなんだ」

あたしは、ドラマで見た部所を告げた。

受付なんて言って、突っ込まれても困る。

「大変でしょう?あそこも」

「アハ」

笑って誤魔化すしかなかった。

「すみません。化粧室行ってきますね」

あたしは、1度逃げた。


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