鈴姫


無事に現代社会を乗り越えた俺は今、ものすごく幸福感に満ちている。

そんな俺は今日、奏真様のパシリだ。


補足をしておくならば、テスト後の俺はパシリになる。

教えてもらう代わりにその日は1日パシリなんだ。


というわけで俺は今自販機でコーヒーを買っている。

ブラック……。

あ、俺はカフェオレね。


「げ」


そう聞こえた声に振り向いてみると、鈴姫がいた。


「……最悪」

「陽乃芽先輩!」

「……アンタ、東遠くんは?」


奏真?


「今教室ですけど」
< 13 / 100 >

この作品をシェア

pagetop