鈴姫
今俺のバカらしい話を聞いているのは、幼なじみの東遠奏真(とうえんそうま)。
家が隣で物心つく前から一緒にいた。
「そうだな、名前を知ろう!」
「お前、本当に考えが浅いよな。ったく、自分で名前付ける方が思いつかねーよ」
奏真はいつでも冷静で、思わず行動に出る俺とは真逆だ。
なんでもかんでも考えて、イメージしたことを行動に移すらしい。
そんなん俺には向かないぜ☆
奏真から見ると、俺は意外な行動ばかりするから飽きないらしい。
そのくせ分かりやすいところは分かりやすいらしい。
つまり、よくわからない人間らしい。
自分でもよくわからねーけど。