鈴姫
「あるある。でも、奏真平気?」
「お前はダメでも、俺ならちゃんと全員分集められるから、その方が手っ取り早い」
「じゃ、頼みます」
なんて会話をしてから二日後
「ほい、\7,882」
なんと、本当に返ってきた。
「……え」
「ちなみに俺の金じゃない。しっかり本人達から返してもらったからな」
その、今まで貸していた人たちを見ると……なぜだか怯えていた。
「奏真、なにかしたの?」
「いーや?お前と違って学習能力がある奴らだったから、きっとわかってくれたんだろ」
「……そっか」