鈴姫
何を学習させたらそんなに塊になって教室の隅で怯えるようになるのかはわからなかったけど、とりあえず返ってきたならよかった。
さすがに一万近くはイタいし。
「紲〜」
鈴姫が教室に顔出してくれた!!
急いで鈴姫のもとへ行く俺!
「仔犬みたいな奴だなお前は」
後ろで奏真がそう言ったのが聞こえた。
「アンタやっぱりバカね」
……ぐさっ
鈴姫にバカって言われた……まぁいつもだけど……。
「東遠くんにちゃんとお礼言った?」
「え?」
「まぁ、多少の圧力もかけただろうけど、ひとりであの連中の借金集めて回ったんだから」