鈴姫


「よって、お前はこれから大人を目指せ。甘えるな。Mになるな」

「Mになった覚えはねーよ奏真兄さん!?」


……俺の話なんて一切聞く気もないらしく、そのままやる気満々な奏真に勝手に決定された。

俺は散々『バカ』と言われた事にヘコみ、クラスの女子に慰められた。

……頭をなでられまくった……ぐすん。


奏真の計画はこうだ。

『とりあえずお前は紳士のつもりでいろ』だそうだ。

どうやらイメージから入っていくらしい。


行動的に『コイツカッコイい』と思った奴をとにかく真似ろ……だそうだ。


だがしかし、忘れちゃいけないことがある。

奏真はきっと忘れている。


……俺が一番憧れているのは奏真だということを……!!

そしてその行動は子供の頃からずっと目に焼き付けている!!

……が……、女の子に対しては激しく冷たいのが、な……。
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