鈴姫
近付くこと
「陽乃芽先輩!」
「あぁ、来た来た。じゃ、またね」
そう友達に言うと、彼女は俺のもとに来た。
「お待たせ。じゃ、帰るか」
「はい」
これは、この前奏真が言ってたことを実行した結果である。
最初に陽乃芽先輩に接触した時、彼女はひとりで帰っていた。
まぁ、コレはやっぱり奏真が気付いたことだけど、だったら一緒に帰れと。
というわけで俺は最近陽乃芽先輩と一緒に帰っている。
「陽乃芽先輩」
「ん?」
「俺のこと、何だと思ってます?」
「可愛い可愛い自慢の弟……みたいなもの」
……停滞中……。